熊本市南区 動物病院 烏城ペットクリニック | 犬・猫・うさぎ・フェレット・ハムスター
きっかけは大学2年の時に飼ったネコ。

 獣医師になろうと思ったのは高校3年生の春で、現在獣医師をしている2歳離れた妹の影響がありました。僕は山や川に毎日遊びに行って、いきものや自然と触れ合っているようなこどもでした。高校生になると自然や生命の素晴らしいメカニズムに感銘を受けて、大学は生物学部に行こうかなと思ってたんです。その矢先、妹が「私は獣医師になる」というので興味がわいて調べているうちに、根本的に「生き物が好き」という僕にとってこれは天職だと一念発起し、がむしゃらに勉強をはじめて獣医学部を目指すことになりました。

 大学に入ってしばらくは研究職に進むか臨床に進むかは決めかねていましたが、2年生になった時、初めて猫を飼ってみて気持ちに大きな変化が生まれたんです。カメ、リス、ウサギなどは実家で飼われていましたが、すべて自分の責任で家族同然の存在として迎え入れたのはそのときが初めてでした。動物との絆ってこんなに深いものなんだ、これが家族の一員っていうことなんだ、ということを肌で感じました。そして研究ではなく臨床の方にやりがいや面白さを感じるようになりました。

倉敷での勤務医時代を振り返って。

 開業するまでの12年間、倉敷の大きな病院で勤務医をしてきました。後半6年間は副院長というポジションで、取締役として一部経営にも関わらせてもらいました。僕が就職先としてその病院を選んだのは、自分にとって一番面白く、また、自分のやりたいことが出来そうな病院だと思ったから。獣医師として12年間同じ病院で勤務を続けるのは一般的に長い方だと思いますが、それだけ多くのことを学び続けることができた病院でした。あのときの選択と出会いがあったからこそ今の自分がいます。

 入社3年目の時、興味のある分野を勉強して来いということで3ヶ月間の研修機会を与えてもらいました。神経・画像診断科に興味があったので、出身大学の付属動物病院に国内留学みたいな形で行かせて頂いたんです。そして研修から戻って1~2年経った頃、うちの病院でもCTとMRIを導入しようということになり、ちょうど僕が研修してきた分野だったので、計画から稼働まで任せてもらいました。高度医療機器を現場に導入することも含めて、小さな病院が大きな病院へと変貌していく12年間を最前線に立って経験できたことは、僕にとってとても大きな財産となっています。たとえばスキルで言うと、小さな病院では限られた設備と人員のなかでアイデアで補いながらやっていく技術が必要ですし、大きな病院であれば専門機器の取り扱い、患者数の多さだったり、スタッフマネジメントだったりと獣医師に求められるスキルも違ってくる。その両方を経験できたのは本当に良かったなと思います。倉敷の病院は専門分野も診る1.5次診療の病院だったので、難しい手術も多かったですし、患者の数・種類も多かった。他の病院から紹介されてくる患者さんを診ることになるので、他の病院と自分たちの病院のどこが違うかなど、患者さんの生の声を通して知ることもできました。また、全国の動物病院や獣医師の先生と交流を持つ文化が根付いていたので、たくさんの出会いと知識や技術に触れることができました。一つの病院に居ながら、いくつもの病院で働いたのと同じような濃い経験をさせてもらうことができました。

「忙しい」から得た獣医師としての自信

 勤務当時は朝早くから夜遅くまで病院に居ました。朝出勤すると入院の治療に取り掛かり、ミーティングの後に9時から12時まで外来診療、12時から15時までは手術時間で、その後は7時まで午後の外来診療でした。外来が終わってから1時間から1時間半をかけてその日の症例検討会を行います。緊急で夜の手術が入ることも珍しくありませんでした。調べ物とか学会の準備、自分の勉強をそれから始めるので日をまたいで帰宅することも。地域の核となる病院だったので、外来患者はひっきりなしに訪れ、緊急手術や重症患者を日常的に治療していたので分単位で動き回っていましたし、病院内は常に走っていたように思います(笑)。そのような環境で12年間過ごせたことは獣医師として大きな自信となっています。忙しい中でもスタッフ全員が患者の治療に真面目に向き合っていましたし、学会発表も欠かさず、周囲の人々への礼儀や心配りも忘れませんでした。自分たちの医療サービスを支持してくれて病院を訪れてくれる多くの飼い主さんや動物たちにも感謝の気持ちを持っていました。一人の獣医師としてのあるべき姿を学びました。これから当面、獣医師は自分一人だけでスタートすることになりますが、僕は心配していません。一応、神経を専門的に診療もしていたスペシャリストである一方、ワクチンからいろいろな全身の病気を診るジェネラリストとしてやってきました。高度な検査や難度の高い手術ばかりを選んでいたわけではありません。内科も診れば、お腹も開けるし、産科だってやる。だから烏城ペットクリニックで提供できる仕事の内容は今までの延長線上にあって、高度な機器がすべてそろっていなくても、アイデアや技術でほとんどの病気や動物たちをこれまでと同じ結果に持っていけると思っています。もちろん、専門的な医療機器が必要な患者さんには適切な病院と検査をご紹介します。

一目惚れした熊本の地で、夢をかたちに

 岡山出身の僕がなぜ熊本で開業をと訊かれるたび、「妻の生まれが熊本なので」とまず答えてきました(笑)。でも、実を言うと、家族旅行で生まれて初めて熊本を訪れた時、お会いする人たちがいつもあったかくて、ガソリンスタンドで給油ひとつするときでもやさしい声をかけてくれることに感動しました。なんていい街なのだろうと一目惚れしてしまったというのが一番の理由です。あと、動物医療の側面からみると、熊本県は飼い主さんの意識の高い土地柄だというのもありました。まだ幼い娘を2人を連れて家族4人これから長く生活をしていく上で、街の規模や街並みも理想的でした。いろんなことを総合的に考えて熊本に動物病院を建てようと決心しました。

 烏城というネーミングは熊本城も岡山城も「黒い城(別名が烏城)」の代表的なお城であることから取りました。これまで自分を成長させてくれた岡山とこれからの人生を送っていく熊本のつながりを表している自分らしい名前だと気に入っています。でも、ただ単純に烏城という言葉の響きやイメージがかっこいいなっていうのも実は大きな理由なんです(笑)。

 僕は、烏城ペットクリニックを総合病院に育てたいと思っています。最初は多くの飼い主さんや動物たちと密に触れ合って、かかりつけ病院としてしっかりと地域に根付いていきたい。それを基盤にして自分の専門分野である神経の診療に強い病院、さらにすぐれた人材に出会うことができれば他の分野でも専門的な医療を提供できる病院を目指していきたいという夢があります。そうすることで、これまで助けられなかった患者や勝てなかった病気にも立ち向かうことができるはずです。でも、今から心に決めていることは、どんなに病院が大きく、スタッフが多くなっても、「目の前の動物と家族に何をしてあげられるか」を考え続ける姿勢を院長としてみんなに発信し続けていきたい。病院のスタッフがチームとして医療に参加し、ひとつの方向を向いて生き生きと仕事をしてもらえると思うんです。動物たち、ご家族、スタッフをはじめとして烏城ペットクリニックに関わる人みんながどうすれば幸せになれるか、そこをブラさずにやっていきたいなと思っています。

動物病院は、医療が半分、笑顔が半分

 動物病院の診療は、医療そのものと同じぐらい、飼い主さんとのコミュニケーションが大切です。適切な診断と、いくつかの治療の選択肢を飼い主さんに提示する「インフォームドコンセント」が信頼関係の基本で、できるだけわかりやすい説明を日々心がけるようにしています。動物たちが言葉を話せないからこそ、動物たちの状態をしっかり把握して、飼い主さんにその現状を十分理解してもらう。そして、飼い主さんが動物たちにどうしてあげたいかを一緒になって考え治療に結びつけられるような「動物と家族の架け橋」のような存在になりたいと思っています。でも、そのためにもう一つ大事なことがホスピタリティ(おもてなしの精神)なんです。またこの病院に来よう、ここに通おうと飼い主さんに思ってもらえるかどうかは、高いレベルの医療を提供するだけでは半分でしかないと思うんですよね。動物たちのこれからの健康や今の病気に不安を抱きながら動物病院に足を運んでくれた飼い主さんにできるだけ安心してもらうために、笑顔と思いやりを忘れない病院にしていきたい。動物病院と動物たちと飼い主さんが良い関係を築いて、それをずっと続けていくことで、はじめて動物たちにとっての「最良の医療」が提供できるのではないでしょうか。

Vol.1 2016年01月インタビュー

烏城ペットクリニック

TEL 096-277-1255
〒861-4115 熊本県熊本市南区川尻6丁目8-7

駐車場23台

診療時間

AM / 09:00~12:00 PM /16:00~19:00

※受付はAM・PMとも診療終了10分前までとさせていただきます
※12:00~16:00は手術時間帯となっています

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