熊本市南区 動物病院 烏城ペットクリニック | 犬・猫・うさぎ・フェレット・ハムスター
症例解説

神経外科「 水頭症 」

水頭症とは
脳や脊髄神経の周りには水が流れており、これが脳脊髄液です。脳の内部には脳脊髄液が流れる脳室という部分があり、そこに脳脊髄液が過剰に溜まる病気を水頭症と言います。脳の内部に液体がたまると、周りを取り囲む脳が内部から圧迫され様々な症状が出現します。先天的に脳脊髄液の排水溝のような部分が詰まることが最も多く、後天的には腫瘍などが脳脊髄液の流れをせき止めることで発症することもあります。

(MRI画像:赤矢印が脳〔灰色の部分〕、黄色矢印が脳脊髄液〔白色の部分〕を指しています。脳内に過剰な脳脊髄液が溜まっています。)

症状
先天性水頭症では多くの場合、生後3カ月から半年の間に症状が出現します。後天性や脳内出血を合併するなどした場合はどの年齢にも起こり得ます。
  • ドームのように大きくなった頭蓋骨、斜視、泉門が開いている(頭頂部の頭蓋骨の穴)
  • ぼんやりしている、異常な行動、ぐるぐる回り徘徊する、てんかん発作、起立や歩行困難など多種多様な脳の症状を出します。

(猫の水頭症患者:頭が丸くドーム状で、頭全体が左に傾いており、右目は斜視があります。この患者は重度の水頭症で起立や歩行をすることができません。)

診断
  • 神経学的検査:神経のどこが障害を受け、どのような症状があるかを確認します。
  • 頭部超音波検査:過剰に溜まった脳脊髄液を描出することができる場合もあります。
  • MRI検査:脳脊髄液を溜まり方、脳の形態や障害の程度、合併症の確認など重要な情報を得ることができます。
  • CT検査:骨の評価や合併症のチェック、手術計画の情報を得るために行われることがあります。

(頭部超音波画像:脳室内に脳脊髄液が大量に溜まり、脳の神経が存在する部分がほとんどみえなくなっています。黄色い点線の内側が頭蓋骨の中、黒い部分が脳脊髄液、灰色の部分が脳組織です。)

治療
  • 内科療法:症状が軽く進行がない患者では内科療法で治療を開始することが多いです。ステロイドや利尿剤、脳圧降下剤を使って脳脊髄液を減らすことが目的になります。
  • 手術:内科療法で症状の改善がみられない場合、症状の悪化がある場合、神経症状が重度である場合、内科療法の副作用が強く出る場合には手術が必要になります。
    • 脳室-腹腔シャント(V-Pシャント):脳室からおなかに脳脊髄液の逃げ場を作ることで、脳内に脳脊髄液が過剰に溜まらないようにする手術です。チューブは皮膚の下を通し、頭からおなかまでつなげます。手術の効果や合併症の危険性は患者によって様々ですので、事前にMRIやCTなどの画像診断で状態を正確に把握する必要があります。

(シャントチューブのイメージ図:脳内から皮膚の下を通っておなかの中に脳脊髄液を逃がします。)

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